Dye Another Day

 今週末は久しぶりにヘアサロンへ。
 最後に行ったのがクリスマス直前だったので、2ヵ月経ってました。

 担当の美容師さんとはもうかれこれ何年だろう。
 8年くらいでしょうか、ずっと同じ人に切ってもらっています。
 彼が前のお店を辞めて独立したときに、自分も追っかけていきました。
 
 自分がスケート好きで、色んなところに見に行っていることも知っている彼。
 今回はカットに入る前のシャンプーの時点で、スケートの話へ。
 厳密に言うと、ユナ・キムの話になりました。

 「コリアンの女の子、キムなんとかって子、凄かったね。素晴らしかった!!」

 1歳半の女の子の父親でもある彼。
 夜泣きする娘をあやしながら、早朝に放送された女子フリーを見たんだそうです。
 「フリー150超」のショックからようやく立ち直りかけた自分としては、ペアや男子の話でおさめたかったところだけど仕方ない。「Yeah...(そうだね)」とまずは軽く返答し、「スケートは4年に1度見るくらい」な彼の次の反応を窺います。

 「完璧だったね。どこにも隙がないって感じで」

 "Yes, she was..." 確かにそうでした。
 ていうか、全部しっかり降りたユナ・キムを見たのは、自分、初めて、かも。
 しかし、「150はサービスしすぎじゃないの?!」感を拭いきれない自分はイマイチ話に乗れません。

 が、次の瞬間、場が一気に和みました。

 「でさ、彼女、ノース・コリアンなの?それともサウス・コリアン?」

Yu-Na Kim

 彼が見たユナ・キムの演技ってFSだけだったんだと思います。
 もしSPも見てたら「北朝鮮の子?韓国の子?」という質問は来なかったはず。
 ユナ・キムが北朝鮮代表だったら、SPで「ジェイムズ・ボンド」を使うわけないべ。
 「SPではジェイムズ・ボンドを滑って・・・」などと説明するのも面倒だったので、こう返答。

 "She's from South Korea, but she's almost Canadian."

 次回は4月半ばの予定。
 今度はカットだけじゃなくカラーも入れてもらおうか、と。
 「Dye (Die) Another Day...」ということでね。
2010.03.08 Monday | 02:29 | comments(4) | trackbacks(0) | 2010 Vancouver | *

6.0 > 5.5

浅田真央

 ice-dance.comさんのご厚意でバンクーバーから写真を提供いただいています。
 英語版のブログは連日現地からの写真付きで更新していますが、今日届いた写真があまりにも素敵だったので、こちら日本語版のほうでも掲載したいと思います。

 昨晩の女子ショートプログラム。素晴らしい試合でした。
 ユナ・キムは安定した演技でしたが、昨晩のハイライトはやはりジョアニー・ロシェット。
 「大会の2日前にモントリオールから応援に駆け付けた母が急逝」
 という尋常じゃない精神状態でリンクに上がり、凄まじい集中力で2分50秒を演じきりました。
 折れてしまいそうな気持ちを奮い立たせてリンクに上がったスケーターとしてエカテリーナ・ゴルデーワが思いだされます。
 急死した夫セルゲイ・グリンコフへの追悼演技で氷に上がり、ひとりで滑りきりましたね
 そして、あまりにも理不尽な別れに怒りにも似た感情で滑った昨晩のロシェット。
 ひとつ試練を乗り越えたことでしょう。本当に立派でした。
 あとは明日行われるフリー。4分間滑りきって欲しいものです。

 ユナ・キムが世界最高得点を叩き出し、トリプルアクセルからのコンビネーション(3アクセル+2トウ)を女子シングルのSPで五輪史上初めて成功させた浅田真央選手が2位につけた昨晩。キムと浅田選手の点差に様々な意見が飛び交っているようですが、現行ルール上この差は納得せざるを得ないことなのかもしれません。そうは言っても、いくら3+3のコンビネーションであっても、ルッツからの3+3と、セカンドは2回転だとしてもアクセルを入れるのとでは意味が違うのでは、というのが正直な気持ちです。その気持ちも自分の中に封じ込めようとしましたが、今朝アメリカのテレビでSPの解説をした元五輪チャンピオンのスコット・ハミルトンのコメントに開いた口が塞がらなくなりました。

 Scott Hamilton at "TODAY" >>

 1分50秒すぎからのやりとり。
 「簡単に説明すると・・・」と前置きは確かにあります。けれど、

 「3アクセル+2トウは5回転半。3ルッツ+3トウは6回転。よってユナが上」

 という解説は単純すぎじゃないか、と思いました。
 Twitterのほうにも呟きましたが、この理論で言えば、昨晩のキムの「3Lz+3T=6」より、「2A+2T+2T=6.5」の3連続のほうが難しい、とも解釈する人も出てくるような気がします。そして3ルッツ+3トウが「Much More Difficult (= はるかに難しい)」と言うのであれば、キムを含めた3+3に挑む選手たちは3アクセル+2トウを先に習得出来るはず。なぜなら「3アクセル+2トウのほうが容易」なようなので。

 全米選手権女子フリーでノーミスの「カルメン」を滑った長洲未来選手を演技直後に大絶賛し、ジャンプのダウングレードの結果彼女がフリー3位となったときに現行のCOPルールを批判したスコット・ハミルトンは昨晩、3+3のコンビネーションでリードを奪ったキムを高く評価し現行ルールを正当化。彼の見解は一体どっちなんだろうと思います。そう懐疑的になってしまうこともあり、この「5.5 < 6.0」という単純計算の理論を真に受けるつもりはありませんが、伊藤みどりさんでもアルベールビルで成し遂げられなかった3アクセルのコンビネーションを浅田選手がSPで成功させた快挙が価値の低いものにされるのは、自分のことのように悔しいのです。

 しかし浅田選手の演技自体は本当に素晴らしかった。
 シーズン序盤のボンパール杯でこのSPを見たとき「前年FSの短縮版」と感じたものが、昨晩の演技は全く別物のように見えました。「楽しく舞踏会で踊るような気持ちで」というニュアンスで今季のSPへの抱負を述べたとおり、昨晩の滑りからは滑る(踊る)喜びが伝わってきました。FSの「鐘」も、迷わず、自分がやってきたことを信じて、4分間を力いっぱい演じきって欲しいと思います。

 さ、自分も明日に備えて、今日はしっかり寝るぞ!!
2010.02.24 Wednesday | 23:04 | comments(4) | trackbacks(1) | 2010 Vancouver | *

Daisuke - Daisuki

大輔だいすき

 高橋大輔選手が好きすぎて困っちゃってる自分の友人。
 上のバナーを持ってバンクーバーまで飛んで行きました。
 「表彰台に上がる彼を見て号泣してんだろうなー」
 と思ってたら、会場から携帯でこう連絡が。

 Starting to have cramps in my cheeks from all the smiling!
 (ニマニマし続けてたら頬っぺたが痙攣起こし始めたわ)

 思う存分頬っぺのピクピクを楽しんで欲しいものです(軽くジェラシー)。
2010.02.19 Friday | 16:27 | comments(1) | trackbacks(0) | 2010 Vancouver | *

Sentimental

 昨晩のペアFS。
 パン&トン組の会心の出来、素晴らしかったです。
 シェン&ツァオ組はFS2位でしたが、五輪4回目の挑戦にして念願の金を獲得。
 「次は子供が欲しい」
 と試合後に話したようですね。
 酸いも甘いも経験してきた彼ら。風格がただよっていました。
 彼らの集大成、目の奥にしっかり焼きつきました。

 けれど、ペアFSが終わった後の自分の率直な感想を一言で表すと
 「切ない・・・」でした。
 これがスポーツなんだとわかってはいるものの、「たられば」が頭の中を渦巻いていました。

 川口悠子&アレクサンダー・スミルノフ組は最終グループの4組の中で唯一の五輪初出場組。
 「ロシア代表としての威厳」などと言われますが、こういうフレーズが頻繁に耳に入ってくるのが五輪であり、その怖さを実感した試合だったかもしれません。しかし冷静に考えてみると、ここ数年間世界のペアを常にリードしてきたのではなく、五輪シーズンに世界トップと肩を並べる位置に到達した彼女たちへ、五輪の金の期待は唐突すぎたかもしれません。タリンのヨーロッパ選手権でタイトルを獲ったことは間違いなく今季のハイライト。バンクーバーはほろ苦い結果でしたが、自分の滑り以外の部分でコントロールしていかなければいけないことを身をもって学べたことと思います。試合を終えたばかりの彼女たちへ「次」を訊くのは酷ですが、トリノの世界選手権に出場するのであれば、繊細さもコケティッシュな部分も存分に楽しめる、本来の伸びやかな滑りを見せて欲しいと思います。

川口悠子&アレクサンダー・スミルノフ
(タリン欧州選FS翌日、FSのスモールメダルセレモニーにて)
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2010.02.16 Tuesday | 22:09 | comments(3) | trackbacks(0) | 2010 Vancouver | *

Go for your dream...

 昨晩行われたペアSP。
 最終から一つ前のグループの最後にコールされた川口&スミルノフ組。
 ゆっくりと空を飛ぶようにたおやかな動作でスタート位置へ。

 「ようやくここまで来たんだね」

川口悠子&アレクサンダー・スミルノフ

 自分が初めて川口選手の演技をライブで見たのは2001年でした。
 9年後の五輪の舞台と同じ街、バンクーバーで開催された世界選手権。
 川口選手はアレクサンダー・マルクンツォフ選手と組んで、日本代表として出場。
 柔軟性を生かした演技で観客の目を引きつけ、デビュー戦としては上々の出来だったと思います。

 2002/2003シーズン終了後にマルクンツォフ選手とのパートナーシップを解消。
 その後アメリカ人選手と組んだ時期もありましたが、2006年、現在のパートナーであるアレクサンダー・スミルノフ選手と組んで出場したロシア杯で鮮烈な印象を残し、翌年3月、東京で行われた世界選手権のロシア代表の座を射止めました。
 翌2007/2008シーズンからは3年連続でグランプリファイナルに進出。
 昨年3月ロサンゼルスで行われた世界選手権では3位と表彰台に上がり、今季は五輪を占う大事な試合となったヨーロッパ選手権で、世界チャンピオンのサヴチェンコ&ゾルコヴィー組を逆転で破り初優勝。

 そして、9年ぶりのバンクーバーには、メダル候補の一角として乗り込んできました。
 
 昨日のショートプログラムの2分50秒。夢心地で見入ってしまいました。
 上位5組は甲乙つけがたいほど、どこも素晴らしい出来。
 特に川口&スミルノフ組のふんわりと、重力を感じさせない演技には魅了されました。

 あと2時間ほどでペアフリーが始まります。
 「SP3位好発進」のニュースに川口組への注目度、メダルへの期待が急激に高まっている感がありますが、今の彼女たちなら、今季前半のスランプを脱したときに自身に言い聞かせていたことを忘れずに、4分半を思う存分楽しんで滑ってくれるような気がします。

 タリンのヨーロッパ選手権で川口選手の口からは
 「コーチを喜ばせたい。観客の皆さんに楽しんでもらえる演技がしたい」
 ということを、会見の度に耳にしました。
 「ありきたりな答え方だけれど、でも本当にそれ以外に思い浮かばないんです」
 と、照れ笑いをしながらこう話してくれたのを思い出します。

 勝負の舞台ですから、序盤のスローイング4回転サルコウに挑むのかを含め、名匠モスクビナコーチのもと色々な駆け引きもあることでしょう。けれど、4分半の演技が終わった瞬間に、彼女たち自身が「Happy」と思えることを、バンクーバーが最高の思い出の地となることを心から願います。

2010.02.15 Monday | 23:16 | comments(2) | trackbacks(0) | 2010 Vancouver | *

Jeremy Abbott

 全米チャンピオンのジェレミー・アボットがNBCの「TODAY」に出演したときの映像です。
 極寒の屋外で、朝、生放送で、トリプルジャンプを含む演技・・・ってすごいね。

 http://www.msnbc.msn.com/id/26184891/vp/35143984#35143984

Jeremy Abbott

 全米選手権の男子FSは、タリンのホテルの部屋でPCで見ていました。
 文句なしの全米チャンピオン。
 あの日の夜のアボットのフリーは神がかって見えました。
 これだけきれいな線を出しながら力強さも失われない、希有な存在のスケーター。
 2年連続の全米チャンピオンだけれど、昨年3月自国の世界選手権では本来の力を発揮出来ず、悔しい思いをした彼。
 コーチを替え、環境を替え、心機一転トレーニングに励んできたことがスポケインで報われました。
 バンクーバーでは昨年のリベンジ云々ではなく、試合であることを忘れさせてくれる、シルクのようにきめ細やかな演技に期待しています。

 写真:2009年12月、グランプリファイナル(東京)にて
2010.02.05 Friday | 01:15 | comments(3) | trackbacks(0) | スケーター(男子シングル) | *

Views of Tallinn



 1月24日(日)の夜、というか、25日(月)の未明にリガ経由で自宅に戻りました。
 ラーメンを食べて寝て、朝起きたら喉に痛み。
 熱こそ大したことがないものの、喉・鼻の風邪で先週は臥せっていました。
 Twitterのほうは4大陸もあったのでチラチラと呟いていましたが、ブログのほうは、ね。
 まあ、現地でひかなかっただけマシかもしれません。
 1週間隣で試合を見ていたドイツのともだちは、水曜日にゴホゴホし始めて、現地で薬を調達したりなんとか大崩することなく観戦を終えましたが、金曜土曜はホントきつそうでした。
 自分は彼女から風邪を貰っちゃわないように気をつけていて、滞在中は乗り切りましたが、自宅に戻ってほっとしたのか、1週間の疲れが一気に出たのか。

 ま、そんな感じです。まだ鼻が痛いです。

 スケート写真を整理する前にタリン観光の写真、オフアイスのものを整理してみました。
 スライドヴューにしてみたけれど、上手くUpされてるかな?!

 一応自分、「道産子」なんですが、タリンの寒さは厳しかったです。
 朝の最低気温が…じゃなくって、日中の最高気温がマイナス10℃ってのは初めて。
 北海道と一概にいっても、帯広や旭川のような内陸部と道南って違いますから。
 実際今年のタリンはやはり「異常」だそうで、例年だとこんなにまで冷えることはないんだとか。
 タリンだけじゃなく、今年はヨーロッパ中どこも冷え込んでいますよね。

 けれど、お天気自体は良く、風も穏やかだし、日中の空は真っ青で、とても爽快でした。 
 これで気温があと5℃ほど高かったらなぁ。
 マイナス10℃以下の街を歩くのは、30分が限界でした。ヘタレ。

 4大陸選手権では浅田真央選手の復調ぶりが見られて嬉しかったです。
 鈴木明子選手も順調に仕上がっているようで、SPの充実ぶりには目を見張りました。
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2010.02.02 Tuesday | 00:54 | comments(2) | trackbacks(0) | 2010 Europeans | *
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